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小学生の陸上と水中の息こらえ時間

1.被験者

小学校3年生男子1名  女子1名小学校4年生男子5名  女子3名  小学校5年生男子5名  女子3名 小学校6年生男子6名  女子8名  


2.息こらえテストの実施方法  

 陸上において大きく2回深呼吸をさせその後大きく息を吸い右手で鼻をつまんで出来るだけ長く息を止める。間2分の休憩をおいて2回測定した。次にプール(水温27度)においてプールの中に入り大きく2回深呼吸をさせその後大きく息を吸って右手で鼻をつまんで水中に潜り出来るだけ長く潜っている。この時被験者が浮いてくるので補助のものが被験者の肩を押さえる。間2分の休憩をおいて2回測定した。 


3.結果  

小学校3年生男子 

        陸上1回目 21秒 

          2回目 23秒

        水中1回目 13秒 

          2回目 14秒  

小学校3年生女子 

        陸上1回目 18秒 

          2回目 25秒

        水中1回目 15秒 

           2回目 18秒  

小学校4年生男子     

                    (最低ー最高)

        陸上1回目平均 28秒(18秒ー43秒)

          2回目平均 33秒(21秒ー47秒)

        水中1回目平均 16秒(11秒ー26秒)

          2回目平均 18秒(11秒ー31秒)  

小学校4年生女子      

                    (最低ー最高)

        陸上1回目平均 32秒(22秒ー38秒)

          2回目平均 40秒(23秒ー48秒)

        水中1回目平均 21秒(15秒ー30秒)

          2回目平均 25秒(18秒ー33秒)  

小学校5年生男子     

                    (最低ー最高)

        陸上1回目平均 48秒(43秒ー56秒)

          2回目平均 55秒(46秒ー61秒)

        水中1回目平均 34秒(25秒ー39秒)

          2回目平均 35秒(32秒ー41秒)

小学校5年生女子    

                            (最低ー最高) 

        陸上1回目平均 44秒(36秒ー48秒)

          2回目平均 51秒(38秒ー59秒)

        水中1回目平均 40秒(29秒ー45秒)

          2回目平均 42秒(36秒ー46秒)

小学校6年生男子      

                        (最低ー最高)                                                   

        陸上1回目平均 46秒(38秒ー60秒)

          2回目平均 55秒(39秒ー78秒)

        水中1回目平均 38秒(34秒ー48秒)

          2回目平均 41秒(29秒ー52秒) 

小学校6年生女子      

                    (最低ー最高)                                                    

        陸上1回目平均 47秒(25秒ー83秒)

          2回目平均 53秒(30秒ー91秒)

        水中1回目平均 34秒(18秒ー55秒)

          2回目平均  38秒(21秒ー71秒)  


4.考察  

 全ての学年においても陸上、水中ともに1回目よりも2回目の方が時間が延びている。小学生のため1回目は実験の要領に慣れていないため2回目の方が時間が延びていることも考えられるが息こらえテストは一般に繰り返し練習をすると時間が延びることが知られている。また水中より陸上の方が時間が長いのは水中では不安感があるためであろう。また各学年の差については学年が増すにつれてまだ息を止めていようとする意志がどのくらい強く働くかの差であろう。小学校6年生にもなるとほぼ成人と同じ結果がでている。なお息こらえテストは3年生も含めて小学校の低学年にはむかない。あるていど実験方法を理解できる年齢にならないとこのテストは実施できない。

小学生の陸上と水中の息こらえ時間 ー松下哲哉ー: 当社について
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