高校水泳部選手における安静時息こらえ時間(陸上と水中)と運動直後息こらえ時間(水中)

1 はじめに   

 息をこらえる能力については、人それぞれに違いがある。しかし訓練によってその 能力が伸びることが知られている。そこで水泳部の選手が一般の人とどのくらい息こ らえ能力に違いがみられるか調べてみた。水泳部の選手は、日頃からトレーニングを 行っているため心肺機能は一般の人より発達していると思われる。ただ断っておくが 心肺機能が発達しているからといって必ずしも、息こらえ能力が高いとは言いきれない。

2 被験者   

 同じ高校の水泳部に属する男子選手3名女子選手4名(いずれも競泳選手)

3 息こらえテストの実施方法     

安静時息こらえ  

 プールサイドで安静の後、立位で大きく2回深呼吸の後大きく息を吸い右手で鼻をつまむ。この状態で出来るだけ長く息こらえをする。途中2分の休憩を入れ2回行う。  

水中息こらえ   

  プールの中に入り大きく2回深呼吸後大きく息を吸い右手で鼻をつまみ水中に潜る。体が浮かないように片手でプールの階段を握る。この状態で、出来るだけ長く潜っている。潜っている最中は口から息を吐かないようにする。2回行う。 

運動直後息こらえ  

  1秒間に3回の割合でその場駆け足を1分間行う。足は10センチ以上あげるものとする。その直後大きく息を吸い右手で鼻をつまみプールの中にそっと飛び込み全身を水中に沈める。体が浮かないように片手でプールの階段を握る。この状態で、出来るだけ長く潜っている。潜っている最中は口から息を、吐かないようにする。この方法のみ1回の実施である。

4 結果

   17歳男子  87     103     55      63  18
   18歳男子 111  130     73      86  20
   18歳男子  66         81     56      57  12
   16歳女子  82         85     46      52  17
   17歳女子 121   158     96  108  31
   18歳女子 120   182 105  137  43
   18歳女子  58          75     45      61  11

        左から安静時1安静時2水中1水中2運動後の息こらえ時間(秒)

5 考察  

 一般の人の安静時息こらえ平均58秒、水中息こらえ平均41秒、運動直後息こらえ平均18秒と比較すると安静時及び、水中息こらえにおいては水泳選手の方が、はるかに良い成績をおさめている。これは訓練による心肺機能の発達と息をこらえようとする精神力の違いによるものと考えられる。全ての被験者で1回目より2回目の方が成績が良くこれは計測に慣れたのと意志力の差であると考えられる。運動直後水中息こらえも一般の人が陸上での息こらえであることを考慮してもやはり優れていると言える。

 

千葉県白井市池の上1丁目8番1号
    千葉県立白井高等学校

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